プロフィール/記事


『美女と野獣』ビエケス島で公演


Con Vieques “La Bella y La Bestia”

『美女と野獣』ビエケスとともに
by ネルソン・デル・カスティージョ [プリメーラ・オラ]紙

Photo01 ネーナ島の米国海軍の軍事演習に対する非難と平和への訴えとともに、サン・ファン芸術センターの劇場で、昨日舞台の幕が下りた。老若男女の観客が陶酔にひたる中、ブレンダ・リス・ロペスとオズワルド・リオスが主役を演じた作品『美女と野獣』が幕を閉じたのだ。

 マリーナ・ベルティとエドナ・リベラによる、この子供向け作品の総出演者たちが、ビスケスの人々との連帯感をあらわにしたのは二回目のことで、土曜の夜に初めて、スローガンとプエルトリコの旗とともにプラカードが持ち出され、観客達の心を揺り動かしたのだ。
 その反応から察して、子供達は俳優達が作品の終わりにあたり、台本だけではない作品の意味がはっきりとわかったようだ。それはつまり、プリメーラ・オラ紙にある人がこう語った様に、「ビエケスの子供達は海軍のせいで苦しんでいる」ということだ。

 1999年のミス・プエルトリコ、ブレンダ・リス・ロペスにとっては、初めての女優経験であったが、「美女」役は上出来だった。日曜日の興行の音響があまりよくなかったにもかかわらず、歌も上手で、ふさわしい演技と身のこなしだった。
 ブレンダ・リスは終盤ではきらめきを増し、彼女を指導した舞台美術家マガリ・フェブレスのあたたかい眼差しに見守られ、真の王女として光り輝いていた。

 同様に、オズワルド・リオスも、彼の変身の才能を見せつけた。フスト王子の、彼らしいキャラクターに戻る前の[野獣]のキャラで、巧みに子供たちの心をつかみ、アンバランスな性格と足をひきずる演技で、微妙なニュアンスをうまく出してみせた。
 総出演者は、監督ホセ・ルイス・ラモス・エスコバルの指揮のもと、活躍が目立ったヘラルド・オルティスやサラ・ハルケ、ミゲル・ディフート、そのほかマウリイ、フリオ・ラモス、オルランド・ロドリゲス、マルタ・アヴィレス、ハビエル・トーレス、ミラグロス・アロンソ。
 子供たちの支持を得て、といっても劇場の重要さを知る親達の影響があったことは確かだが、14回の興行のうち、『美女と野獣』は最終公演を迎え、現在のところ、劇場の上演はない。
 しかし、制作のマリーナ・ベルティは、「プリメーラ・オラ」紙に対し、この作品がまた再上演されるだろうと語った。つまり、サン・ファン芸術センターか、同じような主要な劇場で、上演できる[日程を決める]ための手続き中なのだそうだ。

Photo02写真)
オズワルド・リオスとブレンダ・リス・ロペス、子供向け作品のワンシーンにて

* 2)ビエケス島はプエルトリコにある小さな島で、1940年以降米国海軍が射爆演習場として使用開始。島の三分の二を基地が占める。爆撃の影響か、ガン発生率が高いなどの島民の健康や、食物生物保護上の問題で基地反対運動が高まり、1994年爆撃訓練中の島民死亡で運動が激化した。


閉じる

Copyright:(c) 2006 osvaldorios.org All Rights Reserved.