登場人物紹介
マルレネ・ファベラ
エスメラルダ・サンチェス・デ・モンカダ役。
ロマンチストというより情熱的でじゃじゃ馬。真の女性、質素そして公正を愛する。
エスメラルダはフェルナンド・サンチェス・デ・モンカダの次女、ジプシー女性サラ・カリとの間にできた子供、マリアンヘルの異母姉妹、またアルムデナの姪。
幼い頃から父より軽蔑的な待遇を受けてきた。父親はジプシーのサラ・カリが別の男性との子供を妊娠しているなどとは思いもせずに彼女と結婚した恥辱から己の名誉を守るため、娘として受け入れたためである。エスメラルダは、今では小麦色の肌に大きな瞳、優しさと官能を魅惑的に兼ね備えた美しい娘である。
だがその血筋が、強烈な個性を持ち、彼女が育った社会階級の令嬢としては全く不相応な無礼、大胆、威圧的な女性に仕立てる。そのマナーはいつも人のうわさの種となり、時には本来のジプシーの身元がちらっと見えてしまう。全ての性格はジプシーの血から受け継いだものだが、彼女はまるでそれを知らない。そして常にスペイン人淑女としての躾とジプシーの奔放な精神のはざまの内なる葛藤に苦しむ。
真の女性、質素と真実を愛し、正義と公平の優れた感覚をもつ。必要に迫られれば誰よりも上手い嘘をつけるが、誠実で彼女は約束をしたらそれを守る。エスメラルダはセンチメンタルではないが、感受性が強い女性。ロマンティストというより情熱的。また、ずうずうしいところもあるがウィットに富み、向こう見ずで大胆、反抗的、そして不遇な人たちの不運に心を痛める。
しかし、物事を解決するときには計算高く現実的な一面も見せる。エスメラルダは、姉のマリアンヘルとは全く正反対、だからいまだかつて仲が良かったことはない。まるで水と油、エスメラルダは気高く、姉を信頼できないとわかっているとはいえ、姉のことは好きだ。
彼女を嫌う姉と父をもち、エスメラルダにとって人生は決して容易ではなく、幼い頃から自分には家が無く、何も拠りどころがないと感じていた。それは、たぶん彼女にとって一番切ないことだろう。唯一の慰めは叔母のアルムデナで、叔母には涙を見せ全信頼を置いている。見かけはか弱いが、エスメラルダはとても丈夫で運動神経抜群、ゾロとディエゴ・デ・ラ・ベガの理想的パートナーになる資質を備える。
エスメラルダはこの二人が同一人物とは知らず、両者同時に愛と情熱を見出す。
エスメラルダは全ての男性が夢に描く女性で、忍耐強く激しい気性をもつ。完ぺきな安らぎを内面に与えてくれることも、激しい嵐を巻き起こすこともあり得る。彼女は幸せへの道のりで、愛する男性への愛のため幾千の困難に遭遇するだろう。彼女が愛するのは…ゾロ。